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自動車保険査定用AI アプリ

Category
アプリ / コンペ・提案 / プロトタイピング
Type
UI / UX
Scope
Information Architects / Art Direction / Design

OUTLINE

交通事故が発生するとアジャスターは事故に遭った保険契約者に事故の内容について詳しく話を聞き、修理工場にも出向いて事故車両の損傷具合などを確認します。さらに事故現場に出向いて事故状況を確認し、保険契約者や修理工場で聞いた話との整合性についても調べます。その上で適正な修理費を算出し、損害額を確定します。
ただし、アジャスター( 人) によって、査定に差が生まれてしまうという問題がありました。特に事故車の写真の撮り方などは、査定にとって重要な要素である反面、撮り手の感覚に委ねられています。
このアプリは査定に必要な写真の「正解」をAI が判断します。スマホのカメラを動かしてガイドに合わせ、ヒット判定がでると自動でシャッターを切って送信まで行えるようにするものです。車体写真以外にも車検証のQR コードの自動読み取り機能なども備わっています。
当アプリの名称を、仮で『TRIDE(トライド)』と名付けさせて頂きました。

【保険】という言葉が最初に登場するのは、7 世紀頃の『随書・劉元進伝』といわれています。地形が険しく敵からの守りに有利な場所に重要な中枢機関を置き、万全を期したことを表した言葉だそうです。そこから「落とされてはならない重要なもの」「本当に守りたい大切なもの」という意味が含まれるように変化していきました。
日本の近代的な保険制度の登場は1859 年以降で、その時西洋から「Insurance」という言葉が入って来ます。Insurance という言葉の語源は、「in( その状態にする)」+「sure( 確実な)」+「ance( もの、こと)」で、絶対に実現する、約束するという事を意味します。このようにして今日の日本で「大切なものが存在し続ける事を約束する」ことを【保険】と呼ぶようになったわけです。「最後まで大切に守りたいもの」を一言で表すと…「砦( とりで)」で、それをアルファベットでTRIDE と表記したのがネーミングの経緯なのですが、実は偶然にも、英単語にtride という単語が存在します。
意味は「強靭な早馬」だそうです。強靭な早馬を現代に置き換えるならば…ズバリ、自動車になるのではないでしょうか?
大切な早馬( 愛車) を最後まで守りたと願うオーナーと、オーナーの想いに応えたいアジャスターの熱意を反映するGOOD なネーミングだと思い、提案させて頂きました。

TRIDE